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ステラ19の冒険

 春分の日の夜、久しぶりに雨が降りました。翌朝、とっくに雪の消えていた放牧地の中に、愛らしい小川が出現していました。
 生まれて間もない子馬たちは、「流れる水」を目にするのは初めて。たいていはお母さんが渡る後を、こわごわと必死でついていくものです。ここの子たちは、いったいどんな反応をするでしょうか。
 カメラを構え眺めていると、私が今年初めて出会った、とねっこの男の子、ステラ19が小川に近づいて行きました。ステラは生まれて2か月たち、お母さんから離れて友達と遊ぶのに夢中の毎日です。
 どうやらステラは、対岸にいるダイアン19に誘われている様子。すると次の瞬間、流れに踏み入り、自分の意志で、ひとりきりで渡ったのです。すばらしい! これは、すごいことです!
 さて、ダイアンとひと遊びしたステラ。ふと周りを見ると、そこには友達のお母さん。はたと気づき、鳴きながら川を渡って自分のお母さんの元へ一目散。思わず笑ってしまいました。
 こんな大冒険との出会いに心躍る日々、日高の春の始まりです。

3月25日 内藤律子

ステラ19
(すべて2019/3/22撮影)

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「おーい、遊ぼうよ」ダイアン19(左)に誘われるステラ19

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流れに臆することなく前進

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難なく渡り切った。勇気あるなあ!

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大仕事を成し遂げ得意顔のステラ(左)

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ダイアンの母(左)を見て、立ちつくすステラ(中)

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「お母さーん!」あわてて川を渡り、引き返して行きました

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