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独占したい、でも知ってほしい、あの子

 3月に生まれた、カンタービレ(牝4歳・角居勝彦厩舎)の全弟、シャンロッサ19は、私の好みの子馬じゃない。でも、気になってしかたがない。
 青鹿毛(今は灰色)で大きくて、どこか大人びた男の子。お母さんの視線を背負いながら、少しずつ近づいてくる。ヒゲが私の手に触れると、飛び退く。後ろから背中を突いてくるくせに、こちらからは容易には触らせてくれない。
 友達と一緒だと、見た目の大人っぽさに反して、ちょっと控えめ。背が高く大きいから、まるで、みんなと同じランドセル姿が似合っていない子供みたいだ。私の好きな、栗毛で小さくて、どこか愛きょうがあり、好奇心旺盛な子馬とは違う。
 でも、動きを見ると惚れ惚れとしてしまう。しなやかで軽やか、音もなく走る感じ。私の技量不足で、なかなか追えないが、それでも見てほしい。この美しい姿、動きを!
 今は、私だけの被写体。本当は誰にも教えたくない。だけど、教えずにいられない。それほど、ときめいている。

4月29日 内藤律子
 

シャンロッサ19

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3月25日の夜中に生まれ、数時間後には外へ
(2019/3/25撮影)

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今まで見たきた子馬たちと、どこか違う雰囲気
(2019/3/28撮影)

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少しずつ近づいてきてくれるようになった
(2019/4/7撮影)

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目を輝かせ動き出すと、レンズは釘付けに
(2019/4/10撮影)

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柔らかい首、弾ける長い四肢
(2019/4/10撮影)

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一連の身体の動きが、流れるように美しい
(2019/4/10撮影)

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品のあるたたずまいは、天性のものらしい
(2019/4/10撮影)

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お母さんに叱られて、「そんな怖い顔しなくてもいいじゃん」
(2019/4/12撮影)

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身体は大きいけれど、態度は控えめ(右)
(2019/4/12撮影)

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しなやかな全身に、走る本能がみなぎっている
(2019/4/24撮影)

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産毛が抜けて、青鹿毛に換わり始めた
(2019/4/24撮影)

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ゆっくり成長を見せてもらうから、よろしくね!(手前左)
(2019/4/24撮影)

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