Ritsuko
Naito
サヤカのでべそ
ある日、いつものようにシャイニングサヤカ19を撮影していて、ふと違和感をおぼえました。
「あれ? あなた、女の子だよね?」
腹部に、小さな出っ張りがあるのです。以前はなかったと思ったんだけど…?
「あ、でべそか!」
お産の後、へその緒がついた状態で、すぐにお母さんが立ち上がってしまうと、でべそになる場合があるようです。毎年、何頭か見かけます。ちなみに、でべその正式名称は、臍ヘルニアです。
生まれてすぐは目立たなかったのが、じょじょに大きくなって約3か月。手術で切除することになり、見学させてもらいました。
ゴム製のへそリングを広げ、でべその根元に装着。これを5、6本つけて、ハイ、できあがり。2週間ほどこうしていると、自然に出っ張りがとれるんですって。
でべそじゃなくなったサヤカ。飼葉もひとりでしっかり食べられるし、何か急に大人になったような気がします。馬主さんも決まり、調教師さんとも初顔合わせをして、ほっとしました。
それにしても、おとなしいね。いつものヤンチャはどこへいったんだろう。サヤカ兄妹で、初めての中央入り。楽しみにしているよ。
9月14日 内藤律子
サヤカのおへそビフォーアフター
お腹にぽちっ。出っ張りがわかるでしょうか(2019/7/29撮影)
おへその下の筋膜から腸がはみ出して、押している状態だそうです(8/19撮影)
へそリングと呼ばれるゴムを使って施術をします
でべその根元をリングで縛り、壊死させます(8/23撮影)
この状態で普段どおり生活。本人も気にならないようでした(8/25撮影)
ひとりで飼葉を食べる様子も、板に付いてきました(7/29撮影)
馬主さんに見つめられ、すまし顔(7/29撮影)
武幸四郎先生とごあいさつ。いつのまにか大人びた顔つきに(8/28撮影)
10日あまりで、リングで縛っていた部分がとれました(9/5撮影)
でべそも解消し、これからますます楽しみです(9/5撮影)