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子馬の眼力やいかに

 本桐牧場の分場には、9組の親子馬が放たれています。最近は子馬が大きくなってきて、ひとりで昼寝をしたり、仲間どうしで遊んだりする時間が長くなってきました。
 子馬たちは、ミルクが飲みたくなると母馬を思い出し、「母さ〜ん」と鳴きながら探し始めます。ところが、母馬のほうも子馬から目を離し、草を食べるのに夢中になっているので、鳴き声を聞いても答えてくれません。ならば、と子馬は自分から、母さんのところへ押しかけていきます。
 そんな子馬の母馬探しを見ていると、毛色を理解しているように思えてなりません。
 たとえば、ある日のニシノフェイム(ベストウォリアー牡・栗毛・4/28生)。友達とひとしきり遊んで、お腹がすいたようです。広い放牧地に散っている9頭の母馬<黒鹿毛4頭、鹿毛2頭、栗毛2頭、芦毛1頭>をしばらく見渡して、ちゃんと鹿毛の母馬のもとへ行き、お乳をもらっていました。
 まっすぐに進んで行く姿は、自信に満ちているように思えました。たまに、同じような毛色のニシノブルームーン(サトノクラウン牝・鹿毛・4/30生)の母さんに近づいて、怒られたりもしていますけどね。
 子馬の能力も、たいしたものです。その眼力は、はたしてどのくらいのものなのでしょう? 実際、毛色を理解しているのでしょうか? 機会があれば、楠瀬良先生にうかがってみたいです。

6月30日 内藤律子

ニシノフェイム2020

(ベストウォリアー牡・栗毛・4/28生)

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広い放牧地で、ぐっすり昼寝中。

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目覚めた時にひとりでも、まったく動じません。

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左のリキサンピュアティ(ロードカナロア牡・鹿毛・5/14生)は、いい相棒。

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やられたりやり返したりしながら、たくましくなっていく時期です。

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そろそろお腹がすいて、母さんを思い出したかな?

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「ボク、ちょっと母さんのところに行ってくるね」

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さあ、母さんはどこでしょう?

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放牧地をじっと見渡しているね。見つかった?

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迷わず母さんを探し当て、お乳をもらっていました。

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こちらは、ニシノブルームーン親子。もう1頭の鹿毛の母馬で、遠目にはニシノフェイムとよく似ています。

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