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「サラブレッドカレンダー」バックナンバーのご紹介
〜2012年、2013年編〜

 毎年、サラブレッドカレンダーには、オグリキャップの写真を入れるようにしています。最初に、軸になるオグリを何月にするか決めてから、次に自分の気に入りの写真を何点かリストアップして、だんだん固めていきます。

 

 2012年の推しは、9月と11月の写真でした。「朝のめざめ」と題した9月は、夜間放牧明けの日常のシーンです。日高山脈を背景に、雄大な自然を感じていただければと思っています。11月の「朝の語らい」は、朝日の中の空気の透明感が気に入っています。友達には「外国?」と言われましたが、これも日高です。
 各月の写真をもう少し紹介します。
 1月、年の始めなので、明るい写真を選びました。実際には2月後半のちょっと春を感じられる暖かな日でした。
 2月、「幸せな予感」というタイトルから、お産前の厳しい自然の中にも希望を感じていただければと思っています。
 3月、私の愛犬とハギノカムイオーの娘です。いい関係でした。
 4月、真っ白になったオグリキャップ。亡くなる1年前の春です。角度によってはアバラ骨が浮いて見えるので、気を使いました。やはりオグリは美しく、愛らしく、そしてたくましく。大勢のファンの夢を壊さないように心がけました。

 

 2013年は、表紙の「愛しき息子」が初めに決まりました。母馬と子馬の距離感なのか、綱モクシをしているのに気にならないのが不思議です。35年前の写真ですが、私自身、今もこの写真に癒されています。
 1月、オグリキャップが朝焼けの中にたたずみ、他の馬達の放牧を見つめていました。後光が差しているようで、こちらの気持ちも安らぎました。
 3月、昼寝中のハギノカムイオーの息子に、子猫が近づいてきました。どうなるだろうとカメラを構えて見ていると、そっとキスをしてくれました。
 5月、朝、元気に放牧地に飛び出してきた若駒の姿に、心踊りました。残雪の日高山脈を背景に入れたかったのですが、5頭の勢いに圧倒され、思わず引いてしまいました。放牧地の地面も緩み、馬たちが生き生きしている季節です。
 10月、木を残してある放牧地は、今では少なくなりました。幹でお尻を掻いたり、暑い日は木陰に入ったり、子馬たちのたまり場になっていました。
 11月、霜に覆われた放牧地を、若駒が元気よく駆け回る姿を見ると嬉しくなります。一瞬の白い息を撮りたくて、日の出前からスタンバイしていました。

 次回は、14・15年サラブレッドカレンダーの解説をいたします。写真についてのお問い合わせも、どしどしお寄せください。 
*Goodsコーナーで、カレンダーのバックナンバーを販売しております。

 

               

12月15日 内藤律子

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