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「サラブレッドカレンダー」バックナンバーのご紹介
〜2016年、2017年編〜 

 カメラをやっている方からのお問い合わせで多いのは、作品がフィルムかデジタルか、ということです。私のデジタルカメラでの撮影は2010年、フランスのアガ・カーン殿下よりいただいた仕事から始まりました。札幌のニコン営業所に通い、カメラのスイッチの入れ方から、必死で習ったものでした。
 最初にカレンダーに使ったデジタル写真は、13年2月の「気をつけて」です。以降は14年5月、15年3、4、5月がデジタルの作品になります。

 そして16年は、3、5、6月の3点がデジタルです。
 3月、ちょっと画面が硬く感じました。それでも子馬の瞬間を切り取っているようで、納得して選びました。
 5月、放牧地や裏山の新緑の緑が柔らかく、思った以上に自然に近い色の刷り上がりでした。嬉しかったです。
 6月、モデルは現北海道競馬のソイカウボーイです(5月の水を飲んでいる子馬も)。15年に出会い、私が久しぶりに夢中で追いかけている馬です。今年も頑張ってくれそうです。
 8月、この写真は偏光フィルターで撮りました。雲がくっきりしていいのかもしれませんが、私には何か不自然に感じ、これ以降フィルーターを使うのをやめてしまいました。そんな私なので、デジタルカメラに慣れるのにも時間がかかりました。プリントなどは、あくまでも、自然の色を出すよう心がけています。
 10月、真っ赤に紅葉したナナカマドを背にした、オグリキャップ。なにげない写真ですが、とてもオグリらしい穏やかな表情が好きでした。

 2017年は、デジタル写真の点数がフィルム写真を上回った年で、表紙と1月、3〜8月の8点がデジタルです。
 1月、栗毛の子馬はソイカウボーイ。7月、8月にも登場します。前述しましたが、夢中になれる子馬に出会えると、私ってしつこいですね。
 2月、ダイイチルビー(母ハギノトップレディ)の誕生シーンは、フィルム時代の87年の作品です。生まれてたった15分で、一気にこの姿勢。スプリングを利かせ、倒れることなく立ち続けていました。もう何百回と見ているシーンですが、一番早い立ち上がりでした。
 3月、右側の子馬はマスターフェンサーです。今の活躍は嬉しいものですね。1歳の冬にも、たくさんの写真のモデルになってくれました。
 9月、オグリが一息つきたい時、いつも佇むコーナーでした。まるでファンの方とコミュニケーションをとっているようで、思わずシャッターを切っていました。
 12月、新雪は馬にとっても嬉しいものらしく、走り回ったり、このように雪浴びをしたりして雪の感触を味わっているようでした。

 いかがでしたでしょうか。次回は、18・19年サラブレッドカレンダーの解説をいたします。写真についてのお問い合わせも、ご遠慮なくお寄せください。 
*Goodsコーナーで、カレンダーのバックナンバーを販売しております。 

  

1月23日 内藤律子
 

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