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「サラブレッドカレンダー」バックナンバーのご紹介
〜2014年、2015年編〜 

 明けましておめでとうございます。
 私の撮影スタイルは、子馬に近いことかなと思っています。おかげで、子馬が仲間だと思っているのか、体当たりで接してきます。かわいいですけどね〜…。
 いつまでも子馬に認められますようがんばります。
 今年もよろしくお願いいたします。

 それでは新年も引き続き、サラブレッドカレンダーのバックナンバーをご紹介していきます。
 2014年は午年でしたので、とても気合が入った選択になりました。
 表紙は、写真集『サラブレッド浪漫』の表紙を飾った「幼い友情」という作品です。ハギノカムイオーの栗毛の孫(右)と仲よしの子馬が、からんで遊ぶカットをたくさん撮らせてくれました。
 1月、新冠の育成公社で、夜明け前に放牧地へ。朝日に向かって駆け出していく若駒達です。フイルムが切れるのではないかと思えるほどの寒さでした。
 2月、ハギノカムイオーの母イットーと弟ダイイチクルスです。現像が仕上がってくるまでのワクワク感、今でも忘れません。
 4月、「早春賦」というタイトルが気に入っています。朝もやと朝の光が美しく、夢中になってシャッターを切っていました。4月には、必ず桜の写真を選ぶようにしています。
 7月、99年に撮影したオグリキャップです。走る姿は、何回も撮らせていただきました。こちらがちょっと仕掛けると、自分が走りたい時は、「もういいよ」というくらい、のって走ってくれました。この時も気持ちよさそうに流していました。
 8月、初めて本格的に日高に入った、78年の作品です。2歳の牡馬たちの、今では考えられない写真です。牝馬は、時に群れで放牧することがあっても、牡馬ではまずありません。相撲を取るなどして怪我が多くなるからです。牡馬は1歳夏〜秋に調教が始まると、ほとんど1頭でのパドック生活になります。

 14年に張り切ってしまったので、15年は「今年はガッカリ」と言われないよう気を使いました。
 表紙の犬は、私の3頭目の愛犬(みんな姉妹)でした。牧場生まれで子馬を怖がることなく、子馬も安心して接していたので、こんなカットが撮れました。「信頼」というタイトルも、すぐ決まりました。
 2月、オグリキャップの追悼写真集『白の時間』の表紙の写真です。まさか、この撮影の5か月後に別れがくるとは思ってもみませんでした。凛とした姿に見とれていました。
 5月、ディープスカイの母と妹で、風景もモデルも最高、でも写真的にはちょっと物足りないですよね。カレンダーの流れの中で、引いたカットが欲しかったのでこの写真を選びましたが、反省です。
 9月、防風林として植えられた落葉樹を囲むようにして、牧柵が作られたのでしょうか。倒された木も気にせず、子馬がひとりで探索していました。木立のシルエットと背景の紅葉が気に入っています。
 11月、 初めての写真集『愛しのサラブレッド』を作った時、「一枚の絵」というタイトルを考えてもらいました。朝日の中、放牧されていた当歳の群れに急に雪雲が迫ってきて、降りだした霰に刺激され走りだしました。ゴールドの光に、「油絵のようだね」とよく言われます。
 12月、右の馬が伸びをしているだけなのですが、暖かな光を感じる好きな写真です。こういうコミカルなカットも、もっと撮りたいと思っています。

 次回は、16・17年サラブレッドカレンダーの解説をいたします。写真についてのお問い合わせも、どしどしお寄せください。 
*Goodsコーナーで、カレンダーのバックナンバーを販売しております。

 

      

1月1日 内藤律子

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