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「サラブレッドカレンダー」バックナンバーのご紹介
〜2018年、2019年編〜

 今年の冬は異常です。大雪が降ったり雨が降ったり。2月に雨ですよ、信じられない気候です。牧場のかたは、放牧地の維持に大変です。
 そんな中、あちらこちらの牧場で、とねっこが誕生しています。今年はどんな親子に出会えるでしょうか。お産のピークの3月を迎え、ワクワクが止まりません!
 それでは前回からの続きで、サラブレッドカレンダーのバックナンバーをご紹介していきます。


 2018年の表紙は、放牧地を囲うように植えられた防風林の間に差し込む、朝日の光が気になり、そこに立つ馬の姿を待ちました。栗毛か芦毛を願いながら、何日か通って撮ったものです。
 1月、浦河は寒いとはいっても、マイナス15〜20℃。これでもこの時は、サンピラー(太陽柱)のような光を見つけ、夢中になって撮りました。モデルは、1歳時のスマートセラヴィー。オープン馬になってくれた時は嬉しかったですね。
 3月、乳母馬の母さんの懐に入り込むように座り込んだ子馬。本当に、スポッとはまってしまいました。あなたがどいてくれないと、母さんが起きられませんよ。
 4月、花吹雪の写真を撮りたかったのですが、水たまりに桜の花びらが散っていました。もう一歩、毎年タイミングを探っています。「桜雨のあとに」というタイトル、気に入っています。
 7月、好奇心旺盛な子馬が近づいて来ました。私を撮ってというように。7・8月は、どうしても空抜けの写真に偏ってしまい、カレンダー作りの難しさを実感させられます。
11月、浦河の夕日は海に入ります。集牧の時間になると、出入り口に集まって来ました。ちゃんと分かっているのですね。自然の雄大さに感謝ですね。

 続いて、2019年です。
 1月、あっという間のホワイトアウトでした。音もなく、馬のシルエットが浮かび上がってきました。真冬の雪は軽く、風により状況が目まぐるしく変わります。車の運転は怖いですよ。
 2月、初めてのちょっと大きな放牧地。母さん、あちこち偵察しています。子馬、必死について行きました。その様子が愛らしく、また、慣れてくると子馬だけで、雪山の中に突進します。たくましい!
 6月、夜間放牧の朝、皆かたまって寝ていました。ひんやりとした朝の空気の気持ちよさ。日高の6月は気候も安定しており、子馬たちも青草を食べ、心も体も成長します。
 7月、オグリキャップの穏やかな表情に、いつも癒されます。もちろん、軽やかに走る姿も美しいのですが、ただ、佇む姿も人の心を捉えて離さない。最後まで、ファンの心を虜にしていましたね。
 8月、大きな画面でなければ、何が写っているのか分かりませんよね。子馬が元気に飛び跳ねています。木の影と子馬の動きのタイミングをはかりシャッターを押しました。牧場の広がりを感じていただければと思います。
10月、写真展に展示した時に、いつかカレンダーに入れて下さいね、とお客様に声をかけていただきました。1995年撮影。日高では、まだ朝昼放牧が主流でした。早朝、放された若駒たちは、友達との挨拶に動き回っています。私も、朝日の位置を確かめながら、行動開始です。

 2020年の内容については、ダイアリーの20年10/7〜12/10に、4回に分けてご紹介しています。
 本当に日高の自然は美しく、サラブレッドも魅力的です。今年こそ、また、カレンダーを作れますよう願っています。応援よろしくお願いいたします。

3月3日 内藤律子

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